とりとめない日常のこと

散らかった頭の中を片付けるためのブログ

今更ながらのベストアーティスト2016

 先日放送されたベスアについての記事を下書きのままで見つけたので、今更感はありますが書き上げることにしました。

 文中()内は当時の心の声です。

 注:長野くんの結婚に関してポジティブに考えている記事です。

 

* * * * *

 

 2016年11月29日(火)、私はテレビの前で緊張していた。

 その時、家のテレビに流れていたのが『ベストアーティスト2016』。嵐・櫻井くんが総合司会を務める4時間の生放送音楽特番。

 この番組には私が応援しているV6も出演予定で、どんなステージになるのかとすごく楽しみにしていた。

 放送当日の午前までは。

 

 昼休みに知った、長野くんの結婚。

 出演者が生放送当日に結婚を発表したなんて、番組からすればこんな美味しいトピックスはない。おそらく視聴者向けに結婚の挨拶をする時間が用意されるのだろう。

 結婚の第一報を聞いたときは本当に喜んだし祝福もしているけど、新婚ほやほやにも程がある長野くんをリアルタイムで見ることに、どこか生々しさを感じて複雑な気持ちにもなった。

 

 変に緊張している私をよそに番組は始まり、20:30頃、「櫻井さーん」という桝アナの声とともにジャニーズのアイドル達が画面の両側にずらりと揃っていた。V6は赤のジャケットが煌びやかな衣装。

(来た!いよいよか。Vさんドリフェスの衣装!…ってマボ!?なんでそこに!?)

 V6メンバーを差し置いて、TOKIO・松岡くんがちゃっかり長野くんの隣を陣取っていたのに驚いた。そして、CM直前はTOKIO…のはずが1人赤い衣装の人がいる。それはまるで、私はTOKIOですと言わんばかりの井ノ原くん。

 ほんの数十秒の映像だったが、ときぶい*1の交流が見られてほっこりとした。

 

 E-Girlsを挟んでいよいよジャニーズドラマメドレー。画面にいきなり若かりし日のヤンクミ*2が登場した。

(え!ちょ!Vさんトップ!?待って心の準備できてへんって!)

 まさかのトップバッターに焦り出す私をよそに『Feel your breeze』を歌い出すV6。

(あれ?何かいつもと雰囲気違う?)

 どこかふわふわしてる様に見えた。

 メンバーが入籍した日にファンの前でパフォーマンスするなんて、そりゃ多少浮き足立つこともあるだろう。

 まあ、私の心の準備が足りなくてそう見えただけなんだろうけど。

 歌う長野くんが映った瞬間にドキッとして、アップになった時に「この人にはもう奥様がいるんだな…」と考えてしまって、リア恋でも無いのに胸が少し苦しくなった。

 曲終わりのメンバーがぎゅっと集まるところで、井ノ原くんが立ち位置を守って端にいた長野くんを、真ん中に寄せたのを見て「流石イノッチ!」と拳を握った。

 さてメドレーは終わった、V6の次の出番は何時頃だろう。もしかしたら『逃げ恥』*3にぶつけてくるかも知れないと思い、先にお風呂を済ませることにした。もし21時台に出たなら仕方ない。追っかけ再生ですぐに見ようと決めて。

 

 少しもやもやした気持ちを流すようにお風呂を済ませ、V6の出番を待ちつつ引き続きベスアを見ていた22:00頃、提供バックにいきなり映る井ノ原くん。坂本くん剛くん健くん岡田くんと写り…カメラが下に下がるとそこにはV5に横向きに抱えられた真顔の長野くん!

(これVIBESコンのやつwwwひろしピーンってなってるwwwV6の真面目にふざけるとこ好きやわー!)

 提供テロップが誰の顔にもかぶっていないのは地味にスゴイ!こんなとこまで奇跡のおじさん達。

 MC席では出番を待つTOKIOが「長野くん!」「長野くんが!」とモニターに向かってツッコんでいた。

松岡「あの人(長野くん)芸能生活30周年ですよ!」

長瀬「長野くん鰹みたいになってたね」

 鰹!

 今後、あの状態を『鰹』と呼ぶことが決定した瞬間だった。

 

 TOKIOいきものがかりを挟んで、いよいよV6の出番。

「続いてのベストアーティストは、この方々です!」という岩本アナの呼び込みで、緊張した面持ちの長野くんを先頭にMC席に登場したV6。

 櫻井くんから「とても大きな発表がありました」と紹介され、視聴者に向けてコメントすることになったV6のメンバー。

 

 各メンバーのコメント↓

長野「本当に皆さんの声援に支えられて、僕たちV6、そして今の僕があると思っております。これからも、温かく見守っていただけたら嬉しいと思います。そして、応援の方もこれからよろしくお願い致します。ありがとうございます」

 緊張しているのか、いつもより硬い表情と声で客席を見渡すように話す長野くん。その様子で、この言葉はこの場にいるファンに向けたのものだとわかった。それは同時に、テレビの前にいるファンにも向いていた。

 「温かく見守っていただけたら嬉しいと思います」という控えめな言い回しに、自分が結婚したことで傷ついて悲しんでいるファンがいること、祝福だけじゃない失望や批判も、全てを受けとめる覚悟でこの場に立っているのだろうと感じた。

 

坂本「そうですね、あのー、デビュー21年、なって。その前からですから僕、僕は特に。本当、ま、井ノ原もね。えっとー、あ、芸能生活30年ですね。おめでとうございます。そんな節目にね、この報告受けたので本当に嬉しいです」

 付き合いの長さ故に思うところがあるのか、コメントに「あの」や「えー」が多く、落ち着きが無かったように見える坂本くん。「僕は特に」とつい強調してしまったり、小芝居風に『30周年ネタ』をぶっ込んだ*4ために、多少まとまりの無いコメントになった気がするが、坂本担としてはこういった部分も可愛いと思うので良し。

 

岡田「メンバーの幸せが僕たちの幸せですから。嬉しいです。ありがとうございます。おめでとうございます」

 名言頂きました!

 インタビューでV6メンバーを『気になるお兄ちゃんたち』『メンバーには幸せになって欲しい』と言っていた岡田くん。大好きな長野くんの幸せだからこそ、なおさら嬉しいのだろう。コメントの後に穏やかな表情を浮かべていたのが印象的だった。

 

森田「はい、おめでとうございます!末永く、お幸せに」

 これぞ森田剛!シンプルイズベスト!

 少し照れくさそうにしながらの簡単な言葉だけれど、しっかり気持ちが乗っていたように思う。肝心なところで剛くんが話す言葉にはいつも力強さを感じるが、それは本当に必要な言葉だけを真っ直ぐ話しているからかも知れないと思った。

 

三宅「僕が長野くん狙ってたのに残念です。これからも冷たくしないで下さい。末永くお幸せに」

 一見リップサービスのように見えて、実はファンに寄り添ってくれていたコメントだと私は思っている。

 2007年に井ノ原くんが結婚した時に「言ってみればあの…なんですか、失恋するわけじゃないですか。大失恋なわけですよ、だって。今まで好きで好きでたまらなかった人が結婚しちゃって、ね?そうなんですよ、すべての人がハッピーではない。幸せを手に入れるということは、誰かが傷つく、かもしれない。そういうことだってことですよ(一部抜粋)」とラジオで話していた健くん。「狙っていたのに残念です」と、冗談交じりに失恋を匂わせる言葉で、ファンの気持ちを代弁してくれているように感じた。

 

井ノ原「長野くん、ならびにご両家の皆様。誠におめでとうございます。末永くお幸せに。これからも一緒に、よろしくお願いします」

 さすがはコメント安定の井ノ原(V6比)。

 もし披露宴があるなら司会内定クラスのコメント。「これからも一緒に」と、すでに既婚者である井ノ原くんが言ったからこそ、私はこの言葉にホッとした。

 

 V6が歌のスタンバイに向かおうとすると「ちょっと待ってくださいよー!」とねるとん*5のちょっと待ったコールのような声が。

 花束を持ったTOKIO・城島くんを先頭にTOKIO・嵐・関ジャニ∞がサプライズでMC席に乱入!1人知らされていなかった嬉しビックリな長野くんが可愛い。

 お祝いに駆けつけた面々に「ありがとうございます」「ありがとな」「ありがとね」と言って、花束片手に全員とハイタッチしてステージに向かう長野くんだが、最後尾にいた関ジャニ∞・村上くんの手を握って少し長めに話していた。村上くんは結婚祝いでも渡したのだろうか。

 

 この時にV6が披露したのは『HONEY BEAT』と『Beautiful World』。

 ハニビのイントロで健くんが長野くんにケツタッチしていたり、『未来を選んで 今 リスタート』という歌詞に合わせて長野くんがアップになったり(カメラさんグッジョブ!)とサビだけの披露ながら見所があったが、次のBWであんな光景が見られるとは全く思っていなかった。

 BW間奏後のイノ坂によるソロパートになると、V6の後ろを人がどんどん横切っていく。先程お祝いに駆けつけた3組がステージにやってきた!

 総勢20名*6に囲まれて井ノ原くんと坂本くんが長野くんに向けて(!)ソロパートを歌っている。

(ああ、長野くんが、トニセンが真ん中にいる!) 

 この瞬間はトニセンのために与えてもらった時間のようにすら感じられた。嬉しそうな長野くんの笑顔が本当に可愛い。トニセン尊い…。

 普段は自ら前に出るようなことが無く、立ち位置も端や後ろが多いように思う長野くんが、苦楽を共にしたメンバーや仲間、そして慕ってくれる後輩に囲まれてセンターで歌っている。間違いなくこの瞬間の長野くんは輝いていた。

 BWのアウトロが終わる前に、TOKIOを筆頭に周りにいるメンバーで長野くんを胴上げしはじめた。まさか、ジャニーズアイドルの結婚でこんな光景を見られるなんて!

 私が覚えている範囲で、ジャニーズでこんな大々的に(しかもテレビで)結婚を祝ってもらった人はいないように思う*7

 常に優しくて謙虚な長野くんだからこそ、人生の節目に周囲の人達からこれほどの大きな愛をもらえたのだろう。

 この後にTOKIO・嵐・関ジャニ∞の代表者からお祝いのコメントがあったが、TOKIO・国分くんが「長野くんの、幸せは、ジャニーズ事務所の幸せでもあります」と声を上擦らせながら言った途端に「ひゃーーー!太一くんほんまに!?」と叫んでしまった。

 まさか、まさか長野くんがジャニーズ事務所の幸せを担うような人だったなんて!流石は事務所のシーラカンス

 長野くんが「これ以上の幸せはありません!」と言ったとき、私はまるで披露宴に出席しているような気持ちで「ありがとう、よかったね、おめでとう、幸せに…」とテレビに向かって言っていた。

 きっと以前の私なら「長野くん結婚できて良かったね。みんな祝ってくれてるね。祝福してるファンもすごい大人な人達なんやなー」としか思わなかった。実際に井ノ原くんの結婚について当時の私がこんな風に思っていたのを覚えている。

 

 V6が音楽番組でBWを披露しているのを見る度、その多幸感に「V6がいるこの世界がBeautiful Worldですよ…」と思っていた。

 そして、この日は今までで最高の Beautiful Worldを見せてもらった。

 V6のファンになったからこそ感じた様々な気持ちが見せてくれた世界。

 

 2016年11月29日(火)は、本当にV6のファンで良かったと心から思えた日だった。

 

 * * * * *

 

 11月29日の気持ちをTwitterにつぶやきたくても、全然簡潔にまとめられずに「もっと文字数が欲しい!」と思ったのがこのブログを作ったきっかけです。

 実際に書き始めると時間がかかって、まとめきれなくて一度は放り出したのですが、やっぱりこの日のことは何らかの形に残しておきたいと思いました。

 

 ありがとうございました。

 

 

*1:TOKIOとV6

*2:『ごくせん(第1シリーズ)』の主題歌が『Feel your breeze』だった

*3:TBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の略。この日はJリーグ中継があったため22:20から放送

*4:長野「はい、30年です。まる30年経ちました」や 、井ノ原「リサイタルやった方が良いよ」といった応酬があった

*5:ねるとん紅鯨団』。80年代後半~90年代前半に大ヒットした、今で言う婚活・恋活パーティーをメインとしたバラエティ番組。とんねるずがMC

*6:カミセン・TOKIO・嵐・関ジャニ∞

*7:2015年夏頃まではジャニーズファンですらなかったため、そもそもの情報が少ないというのはある