とりとめない日常のこと

散らかった頭の中を片付けるためのブログ

戸惑いの惑星を観に行きました(追記あり)

 こんにちは。去る2/11(土)に東京へ遠征して、TTT『戸惑いの惑星』を見に行ってきました。

 内容が濃密で、自分の中でうまくまとめきれないので、今回は思ったことをそのまま箇条書きで書こうかと思います。

 ガッツリとネタバレしていますので、福岡・大阪公演が初見の方は自己責任でお願い致します。

 書きたいことが増えたら次々と追加したり修正していくつもりです。 

 

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まずは

東京グローブ座は想像してたよりも小さい。けれど演者と観客の距離は近い。

・席が1階後方ブロックだったのであまり期待してなかったけど、まさかこんな近くでトニセンを見られるなんて!

・今までで一番舞台に近かったのはマーダー*1だったけど、それとあまり変わらない近さだった。むしろグローブ座の方が小じんまりしてる分、より身近に感じた。

・舞台には沢山の段ボールが積み上げられている。段ボールにいろいろ仕掛け*2があって面白い。

・坂本くんの歌声の伸び方が凄い。舞台を支点に劇場全体に拡がる感じ。足長おじさん。

・長野くんはフォエプラの時より男前度が上がっていた。本当に彫刻のような綺麗なお顔。

・初生イノッチ。スタイルいいなぁ。全体のバランスがいい。顔小さい。弟感可愛い。

 

内容の感想(順不同)

・冒頭の3人の小芝居染みたトーク*3からどんどん流れが変わっていって、まるで自分が『世にも奇妙な物語』の登場人物になったかのような気分。あんたら何言ってんの!?どういうこと!?みたいな。

・(●●)(^▽^・)「俺たちもイノッチだよ」

 坂本くん→よく祈るからイノッチ。長野くん→猪みたいだからイノッチ。えらいこじつけやな!

・「二人がイノッチなら俺は誰なんだよ!」からの「ハセッチだよ」は鳥肌が立った。ここまでイノッチの喋りが普段と大きく変わらなかったから、実は長谷川だったとわかったときに、してやられた!と思った。

・入院している長谷川が無垢な感じなのは、どんどん自己が希薄になっているから?自分で『自分』がわからなくなっていくのって怖い。

集合的無意識って、コードギアス*4にも似たようなのが出てきたな。

・長谷川は一般の人よりも自己を失っている状態だから、集合的無意識にアクセスしやすいということでいいのか?

・三池も、絵を描くことに集中することで無意識のうちに集合的無意識にアクセスしていて、自分が感じたものを(自己というフィルターを通さずに)そのままキャンバスに写した結果が、似顔絵依頼者の未来イメージだったんじゃないかと思った。

・宇宙の外側(=長谷川の小説の中の世界?)のクラブ33で、理論的説明が暴走しそうな由利に三池がツッコんだり、由利が「ドアを開けろ」「箱(=オルゴール)を開けろ」と三池を顎で使ったりする所に、坂本くんと長野くんの面影がちらり。

・結局、三池はものを開ける係に就任。

・トイレのドアから光と大きな音が飛び出してきたときはビックリした。

・由利は「これは仮説にすぎないが」と言うけど、瞬時に仮説を立てて理論的な説明をよくスラスラと喋れるなと思う。けれど、説明は平たくお願いします。

・そういえば長野くんも、好きなことについてはマニアックな内容をスラスラと話すイメージ。*5

・クラブ33のドアから長谷川が出てきたときには、ハセッチ来たー!待ってたー!と謎の喜び。

・オルゴールと封筒のデザインが可愛い。あれグッズで欲しい。場所取りそうやけど。

・由利のお母さんの真実。まぁそうだよな、とは思ったけども。

・「教授、人生は悲劇ですか?喜劇ですか?」←選ぶなら喜劇派で。笑ろとけ笑ろとけ。

・ラストで三池が描いた長谷川の似顔絵について。絵を見た長谷川が「僕だね」言ったのは、三池の絵に長谷川(または長谷川の自己のようなもの)が描かれていたからかなと思った。

・ところで、登場人物は何歳なのか。勝手に30代だと思って観てたけども。40代だったとしても見た目若いからそうは見えないという。

・カーテンコールで、「(土曜の夜だから)この後みんな飲みに行くんでしょ?」という話になって、最後に会場全員で乾杯をしたのが楽しかった!*6

 

メインの役以外について

・由利の大学の教授(井ノ原)はたまたまWSで姿を見たけど、ここまで声を変えて喋るとは思わなかった。

・マダム(長野)も姿だけはWSで見ていた。姿は完全にマダムで、サングラスを外すと美人さん。*7しかしどこかデジャブ…。喋り方が大御所っぽい…?

・チンピラ(坂本)は、これが噂のセカンドバッグマサ…!と思った。坂本くんがノリノリで楽しそう。

・由利のお母さん(坂本)はダーリアさんを思い出した。

・全ての役を3人で演じるから、瞬時に演じ分けないといけないシーンもあるけど、スムーズで違和感が全く無いのが凄い。

・“チェンジしやすいように工夫された衣装”は、ちょっと着こなしを変えるだけでちゃんと違う衣装に見えた。

 

楽曲について

・既存の曲は新しい解釈がなされていて、ここまで物語として繋がるものなのかと驚いた。本当にこの物語のために作られたみたい。

・Change Your Destinyは今回のオリジナル曲。楽器を演奏するとは知っていたが、まさかの金管楽器。歌も歌うから肺が大活躍。

不惑が思ったより早めの登場。「どしゃ降り車の中で~♪」のハモりに鳥肌がぶわっと立った。

・オレキミは応援歌から、現実に折り合いをつけるための歌になっていた。本当は嫌だけど自分ができることだからやらないと、みたいな。

・Sing!は三池の恋愛中の曲に。坂本くんの本領発揮で突然のミュージカル開演。*8恋愛中の三池はキラキラしてた。うう、かっこええやんか…。一緒に踊る由利・長谷川マスター*9、そして黒子さんまでミュージカル仕様。

・クラブ33の『水面に写った夜空』『銀色の月』でちぎれた翼を連想してたけど、本当にちぎつばがきた時はすごく嬉しかった!宇宙の外側から脱出する場面でかかったから、頑張れー!と思いつつ、つい(声は出さずに)口ずさんでしまった。

・days -tears of the world-は、セクバニコンDVDで初めて聞いて好きになった曲。切なく「I love you」と歌う三池。彼女との幸せな日々を思うと泣きそうに…でも何とか堪えたぜ!ただ、客席では涙をぬぐう姿や鼻をすする音が。今はこの曲をウォークマンで聞いただけで泣きそうになる。

・エンディングのDahliaは楽器も交えて。これも「パラリルパッパ ヘーイヘイ♪」と(声に出さずに)口ずさんでいた。

・トニセンの歌を生演奏で聴けて本当に幸せ。3人とも歌上手いなぁ、と改めて実感。

・ソロで歌うと個性がそれぞれ違うけど、ユニゾンやハーモニーだと1つにまとまって響く感じ。*10

・一部の楽曲はダンスも披露。不惑ってこんな振付なのね。

・演劇と歌と踊りが揃っているけど、ミュージカルとは明らかに違うと言い切れる。*11

・ただ、知識も語彙力も足りなくて、人に聞かれてもうまく説明できないのがもどかしい。

 

最後に

・トニセンの雑談エピソードや既存の楽曲をここまで見事に1つの物語に編み上げたG2さんは本当に凄い。

・終盤に伏線が回収されていく時に、この話がここに繋がって、あの話がこれに繋がってと、最後に全部がパズルのように組み上がった時は本当に快感!

・そして、これだけ練られた物語を芝居と歌と踊りで見事に演じきったトニセンは素晴らしい表現者だと思った。

 

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 この舞台で初めて観客アンケートを書いたんですが、感想を書くことに気を取られて、肝心の再演と円盤化の希望を書き忘れるという痛恨のミス!orz

 なので、最後にネットの端っこで叫んでおきます。

 

『戸惑いの惑星』の再演とDVD・ブルーレイ化を希望します!

 

 ありがとうございました。

*1:大阪公演・森ノ宮ピロティーホール1階前方ブロック

*2:ただの箱だと思っていたら、裏側が棚になっていたり、楽器や小道具が出てきたり

*3:これは3人が『トニセン』を演じているのかと思っていた

*4:TBS系アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』

*5:最近の『晴れ、ときどきファーム!』や『長野博のこだわり美学』で発動してる気がする

*6:乾杯したことで飲みの気分になったので、実際に宿泊先近くの立ち飲み屋さんで一杯引っかけたわけで…

*7:今まで見た長野くんの女装の中で一番美人だと思う

*8:コンサートでもときたま発生する現象

*9:ザ少年倶楽部プレミアム(2/15放送分)の映像を見返して、記憶違いに気付いたので訂正

*10:これはV6にも言えることだが

*11:まぁ、Sing!はミュージカルパートと言えるかも